【感想】アラン・ワイズマン「破滅へのカウントダウン上」

子供を持つ年齢になってきて

最近ふと思うのが

「人間ってこれ以上増えなくてもいいんじゃない?」

という疑問。

 

環境問題とか食料問題とか、よく聞くし社会情勢もごちゃごちゃ。

 

こんな状況下で子供を作る必要ってある?

 

そもそも地球全体や他の生物のためにも、子供は作らない方がいいのでは?

 

いろいろ疑問が浮かんできたので、解決してくれそうな本を図書館で予約。

初めて知った知識

本書を読んで知ったこと。

小麦は自家受粉ができる

小麦は自家受粉ができる。

近親交配ができるということ。

 

ひいては、大量生産ができる。

 

一方、小麦と並ぶ代表的な穀物のとうもろこしは

自家受粉ができない。

 

だから生産にコストがかかる。

 

食料問題を解決するために

小麦の生産を増やす方がいいのは自明の理。

 

しかしながらお金儲けのためには、とうもろこしを生産した方がいい。

(燃料になるから?)

 

そのためトウモロコシには小麦の5倍もの投資が行われている。

 

食糧安全保障?そんなことよりもお金儲け!

が今の現実。

貧困国への二重の虐待

現在、人口が増えているのは先進国よりも貧困国。

人口問題を解決するために、

貧困国での出産人数を減らそうと主張する人々もいる。

 

貧困国は当然ながら猛反発。

先進国が過剰な開発を行うせいで環境災害が起き、人口問題が起こっている。

 

責任を転嫁して、貧困国の人数制限をすることで事態を乗り切ろうとしている。

 

先進国としても言い分はあり、

すでに生きている人を減らすのは道徳的に問題がある。

生まれてくるであろう人を減らすのは問題はない。

 

人口統制をしなければいけないのだから、

人口が増えている貧困国がターゲットになるのは至極当然。

という主張。

 

間違っているけど、他に解決策もないというのも分かる…

 

 

経口避妊薬や避妊具を発展途上国に送ろうという試みを見聞きしたことがある。

良いことをしているのだなぁ、と思ったけど

実は人口統制のためかも?

 

良からぬことを勘繰ってしまう…

イギリス人女性が自らイスラム教に改宗

イスラム教が提供する保護に惹かれて。

 

イスラム教では女性は顔や身体をマントで覆って隠さなければならない。

マントで身を隠すことで、安心感を感じられるそう。

 

現代で言うところのマスクみたいなものかな。

確かにマスクをしていると、他者との距離感が生まれて安心感を得られる。

 

でもイギリス人女性がそのためだけに改宗するのは意外。

感想

少子化が叫ばれている日本では実感がないけど、

世界では人口増加が非常に問題視されている。

 

人口が増えると、食糧、エネルギー、住む場所が必要になる。

そのためには自然を切り拓いて、人間にとって心地いい環境にする必要がある。

 

結果的に、他の動物が死滅したり環境問題が起きて人間自らに降り掛かってくる。

 

ではなぜ人間は増え続けているのだろう?

 

生物だから繁栄を目的にするのは当たり前だと思っていたけど、どうやらそうではない。

 

  • 戦争のために人口が増えていた方がいいから
  • 働き手が欲しい
  • 大きな家族を持っていることがステータスだから

 

などなど。

 

本書で書かれている理由は、決して健全なものではない。

 

むしろ自らの見栄や利益のために、子供を作っている印象。

 

そこには種の繁栄という生命の神秘さは欠片も存在しない。

 

人間って浅ましい、醜い生き物だなぁとしみじみ感じてしまう。

 

と言っても自分にできることはないなぁ、

なんだかんだ、電気があってスマホがある生活は便利だしなぁ。

 

今の生活を手放したくない。

 

結局は見て見ぬふり。

 

どうしたらいいんだろう。

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