書影

本を読んだきっかけ

凄惨な事件の被害者遺族の方々の気持ちを知りたかったから。

要約

「高校生首切り殺人事件」として知られる事件の被害者遺族を取材したノンフィクション本。

高校生だった息子を失った家族。

事件により各々苦しみを抱えながら生きていく。

  • 精神病を発症してしまう母
  • 1人耐え忍ぶ父
  • 不良少女になってしまう妹

と家庭崩壊を起こしながらも、なんとか家族としての体を保つ家族。

 

「加害者を恣意的に悪く描いている」
という批判もあるそうなので、一方的に内容を盲信するのは要注意。

感想

事故や事件で家族を失う痛み、苦しみ、そしてその後の影響がこんなにも大きいとは思わなかった。

特に事故後、

「兄ではなく、自分が死ねばよかった」

「両親は兄の期待を自分に押し付けてくる」

と悩む妹さんの悲痛な気持ちに、自分も感情移入。

(最も立場が近いから?)

家族だけでなく教師や友達、それぞれが事件により苦しみを抱えて生きている。

おそらく決して癒やされることはないのだろう。

 

加害者は少年法に守られ賠償金を支払うことなく、事故後に弁護士になったと聞いてモヤモヤ。

遺族の方は誰1人として加害者の方を恨むことはなかったのに…

日本の法律は加害者に甘く、被害者に厳しいと言われる理由にも納得した。

引用

本書の中で参考になった部分の引用です。

痛みはわたしの中の苦しみを消し、一時的だが現実を忘れさせてくれる

被害者の妹の発言。

陰鬱とした家庭環境、そして親から逃れられない自分。
苦しみから逃れる手段としてリストカットを行う。

自傷行為をする人の気持ちが少し理解できた。

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