書影

百田尚樹さん作、モンスターを読みました。

読了:2022/05/18

要約

容姿が醜く幼少期から虐められていた女性。

大人になり、整形を重ねることで美しい女性へと変貌していく。

美を手に入れることで周囲の態度が変化する様子を目の当たりにする女性。

お金や結婚も手に入れることができる。

 

それでも彼女が求めるのは幼少期の頃の初恋の相手。

醜かった頃の自分に優しく接してくれた男性。

美を手に入れても心が満たされない女性は故郷に戻り、かつての男性を追い求める…

 

人間は外見なのか内面なのか。

何が人間の評価基準になるのだろう。

美とは、心とは?

色々なことを考えさせる本。

感想

本書の感想です。

美容整形について

今まで自分は美容整形に対して、多少なりとも偏見を持っていた。

ただより美しくなりたい、過去のイジメが原因で容姿を変えたいと思う人はたくさんいるのだろう。

個人の思いも知らず、何となくの理由で美容整形を否定するのは良くないな。

人間は内面か?外見か?

「人間は内面!外見なんて関係ない。」

と思っていた自分も、実は人のことを外見で判断していたことに気づく。

「あの人は容姿がいいから、頭がいいに違いない」

「容姿が整っているから、成功者だろう」

背面効果(ハロー効果)と呼ばれる人間心理の一種。

 

無意識でもやはり外見で判断してしまうことはあるのだと、反省。

外見で多少の判断をしてしまうのは仕方ないことだとしても
外見で他人を決めつけることだけは絶対にしないようにしよう。

結局は内面を認めてほしい

どれだけ美を手に入れても、お金も男も欲しいままにしても満たされない主人公。

  • 醜かった頃に優しくしてくれた初恋相手
  • 整形前の自分を知っている男性

に心を動かされ執着してしまう。

外見をどれだけ着飾っても、美を手に入れても

やはり最後は内面を評価して欲しい
人間性を認めて欲しい

のだなと思った。

外見でその人を判断するのではなく、
内面で判断できる人になりたい。

どんな外見でも惑わされることなく、
個々人の内面をきちんと理解できる人になりたい。

引用

本書で参考になった部分の引用です。

美人とか不美人という判断も、結局、本人が持って生まれた感性ではなくて、その時代の流行に作られた審美眼に踊らされているだけなんだ。

 

なるほどー。とても納得。

 

ともすると、他の美意識はどうなんだろう?

 

アートやファッション、草花に対して感じる美意識。

 

自分が持っている美意識は全て環境によって作られたものなのかも?

 

そう考えると少し怖いな。

 

私は健康な肉体を持っていた。

しかし首から上の造形が悪いだけで、この肉体ごと否定されたのだ。

 

顔は身体全体で考えれば、10数%しか占めていない。

 

でも顔で評価が決まる。

身体全体、引いては内面の評価まで決まってしまう。

 

改めて外見、特に顔だけで人を判断するのは間違っているなと思う。

 

自分の趣味の話だ。(中略)自分がいかに知的であるかというアピールだ。

 

おおっとぉ、これは耳が痛い。

多趣味アピールで、知的さを醸し出す。

 

自分にも当てはまっているかも…

 

花は本来、果実をつけるためにある。

花の美しさはそのためにあるのだ。

なのに、ただ美しさを愛でるために切り花にされる花を哀れただと思った。

 

花を美しいと思うのは人間だけ。

 

植物は繁栄のために存在している。

果実や芽吹きではなく、花だけを美しいとされ、果実をつける能力を奪われる。

 

うん、確かに可哀想…

 

安直に花は美しいとは言えないなぁ。

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