書影

自分が知らない世界を知ってみようと思い図書館で予約。

感想

本書の感想です。

自分のイメージと実態はかけ離れてる

受刑者の中で、殺人犯はたったの1%。

自分のイメージでは10%くらい。

テレビなどのニュースでは殺人事件や強盗をよく取り上げている。

そのせいもあり誤解していた。

「ファクトフルネス」という本にも似たようなことが書かれていたな。

自分のイメージと実態がいかにかけ離れているか。

感覚で物事を捉えず、しっかりと事実を見る癖をつけよう。

(これを「体感治安の悪化」と言うらしい)

イジメや虐待から逃れるために刑務所に入る

本書のタイトルにもなっている問題。

最初は理解できなかったけど

刑務者には暴力を振るう人はいないし、ご飯も毎日食べられる。

生活に困窮している人にとっては天国なのか。

彼らにとって、帰るところは刑務所だけ。

刑務所がお家になっちゃったんだ。

改めて自分は恵まれていると感じる。

アメリカの司法制度に比べて日本は遅れている

アメリカでは知的障害がある被告人のための特別な制度があるとのこと。

IQが50以下の被告人は、特性を配慮して裁判を進めてもらえる。

 

一方の日本では、まだまだ理解が追いついていない。

障がい者であることに配慮せず、刑事が調書を作成してしまう。

意思疎通ができないから、調書もおなざりにされてしまう。

 

そうなのか…

全く知らないことだらけだ。

弁護士と検察の違い

検察は国の組織。

一方の弁護士は民間であることが多い。

だから報酬が高くない障がい者の弁護人は誰も引き受けたがらない。

報酬が低いから、やる気も下がる。

だから何の配慮もなく、裁判が進められてしまう…

資本主義だから仕方のないこと。

とは言え、やはり何かが根本的に間違っている気がするなぁ。

優しくて鈍感な福祉の世界

ドキッとするサブタイトル。

かいつまむと

「日本では障がい者の定義がないため、実際よりもかなり少なく障がい者数が見積もられている」

ということ。

障害があることを認めてもらえず、必要な支援が受けられない人が多い。

 

また罪を犯した障がい者に厳しいのも現状。

罪を犯してしまう背景に(貧困など)は誰も見向きもしない。

引用

本書で参考になった箇所の引用。

日本のセーフティーネットはボロボロの網で、毎日たくさんの人が隙間からこぼれ落ちていた。

生活保護もあるし
日本は先進国の中でもセーフティーネットが充実している民主国家なのだと思っていた。

でもそれもやっぱり自分の勘違い。

困っているけど誰も助けてくれない。

そういう方は大勢いる、ということを胸に刻んでおこう。

申し訳ない。

自分たちは“美しい福祉“しかやってこなかった

厚生労働省の障害福祉の責任者の方の言葉。

障がいを抱えていても必要なサービスを受けられない人が多い

という現状を知っての言葉。

 

きちんと責任を認めて謝れるのは素敵だなと思った。

官僚は責任を認めたがらない、というのは自分の勝手なイメージ。

こんな素敵な方もいるんだなー。

感想まとめ

初めて知ったことだらけの本。

小中学生向けの本だけど、とてもためになった。

 

要は知らないことだらけ。

イメージではなく実態を見よう、というのが本の主旨。

 

知らないから怖い
怖いから遠ざける
遠ざけているから何も分からない
何も分からないから決めつける

 

障がい者、犯罪者だけでなく社会のあらゆることに通ずるなぁ。

(もちろん自分のこと)

本を読んで反省しきりでした。

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