書影

映画も大ヒットした作品。

最近はデータ野球という言葉をよく聞くけど、

実際にデータが野球に取り入れられたのはいつからだろうと思い、図書館で予約。

感想

本書の感想です。

アスリートの苦悩

「将棋の子」を読んだ時も思ったが、

競争社会に身を置く人の苦悩は想像を絶するな、と。

周りや後輩がどんどん結果を出していく中で取り残される主人公ビリー。

焦燥感、絶望感。

初めての失敗という経験。

マイナーリーグとメジャーリーグを行ったり来たり。

自暴自棄になって周囲に八つ当たりしてしまう。

「一流プレイヤーになれるかどうかは、メンタル次第」

というのも頷ける。

技術は一流でもメンタルが弱く成功できなかった人はたくさんいるんだろうな。

どの世界にも固定観念を打ち破った人がいる

データ信奉者が多いイメージだった大リーグ。

そんな大リーグでも昔は感覚と経験に頼った人ばかり。

「なんとなく送りバントをした方が良さそう」

「データはないけど、あの選手はよく打ってるイメージ」

  • どの選手を起用するか
  • どの選手を獲得するか
  • 試合中の采配

全てが感覚と経験で行われていた。

 

そんな中でもデータを集め、裏付けによって野球を進めようとする人も現れる。

でも全く見向きも信用もされない。

 

今じゃ信じられないけど、

「データなんて信用できない」

と言われて門前払いにされてしまう。

 

それでも諦めず古い固定観念や常識に立ち向かうデータ論者たち。

本当に尊敬する、かっこいい。

 

どの世界でも常識に囚われず慣習を打破してきた人たちがいる。

 

自分が当たり前と思っていることは、誰かの努力の賜物。

そして当たり前と思っていることでも、当たり前ではないかもしれない。

 

この2つを肝に命じておこう。

引用

本書で参考になった箇所の引用。

 

大事なのはお互いの意見を統合することで、相手の意見を否定することじゃない。

ドラフト選手を選択する会議での主人公の言葉。

会議などの議論ではどうしても自分の意見が正しいと相手に認めさせたがってしまう。

テレビ番組の討論会なんてまさにそう。

どうしてああも言いあいになるのかな。

多様な考えを受け入れ取り入れ、自分の考えをより高尚なものにする。

という目的意識が大事なのだと思う。

多くの投資家が、俺は他人より賢い、市場そのものにはどうせ知恵がないと考えています。

球界でも多くの関係者が、俺は他人より賢い、試合は俺が思い描くとおりの仕組みで進行している、と信じています。

データの大切さにいち早く気づいた球団オーナーの言葉。

今まで感覚と経験が幅を利かせていた野球界。

データを活用することの大切さを説く。

他人の猿真似をするな!

 

大リーグにデータや球を持ち込んだ人の信念の根本。

 

理性に従い自分の頭で考える。

他人や世間が言っていることが正しいとは限らない。

まとめ

  • 常識に捉われない
  • 自分の頭で考える
  • 感覚ではなくデータを信じる

という大切さを教えてくれる本。

データ野球の大リーグでさえ、データが軽んじられていた時代があったとは驚き。

 

ただ選手やチームなどの固有名詞が多く、少し読みづらかった。

途中はペラペラ斜め読み。

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